秋冬のキャンプ。
快適に過ごすにはやっぱり大切な寝床事情だと思います。
なにが良いか悩んだ末にシュラフで有名な3社のスペックが似ている3つを実際に購入して、
それぞれの特徴、暖かさ、特徴やコスパをレビューしたいと思います。
登山用ではなく、あくまでも秋冬のキャンプでのレビューになります。
3社の冬キャンプで買ったシュラフ
NANGA オーロラライト600 DX シュラフ
キャンパーから人気のNANGAのオーロラライト600DX ロングサイズ
下限温度 | DX:-4℃ / -11℃ SPDX:-18℃ ※SPDXは下限使用温度のみ(NANGA基準) |
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ダウン | DX:スペイン産ダックダウン90-10% (760FP) SPDX:ポーランド産グースダウン93-7% (860FP) |
生地 | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン |
ダウン量 | 600g |
内部構造 | 台形ボックスキルト構造 |
サイズ | 最大長:203 X 最大肩幅80/cm(身長165cmまで) レギュラー:最大長:210 X 最大肩幅80/cm(身長178cmまで) ロング ※BRWのみ:最大長:228 X 最大肩幅85/cm(身長185cmまで) |
スリーピングバックを扱う際、極薄の生地をファスナースライダーが噛み込み、開閉を行えなくなる懸念や強く噛み込んだ場合に、生地を傷める可能性があります。その問題を軽減させるため、YKKの特殊パーツをファスナースライダーへ取り付け、噛み込み原因となる隙間を減らし“ 生地の噛み込み発生軽減と、噛み込みが起きた際の“生地へのダメージ軽減”を実現。さらに、素材に樹脂を使用し軽量化(パーツ重量1.6g)、暗闇でも開閉操作をしやすい様に蓄光機能を付加しています。
ISUKA エアドライト670
日本の冬の定番モデル エアドライト670 タン
下限温度 | -15℃ |
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ダウン量 | 670g(90/10 750フィルパワ-) |
生地 | 表地:ナイロン100%(コーデュラ) 裏地:ナイロン100%(コーデュラ) |
平均重量 | 1,070g |
内部構造 | 台形ボックスキルト構造 |
サイズ | 80(肩幅)×213(全長)cm |
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MEMO ディスコ15 W’s
スプーンシェイプ型を取り入れた横向き寝に適したディスコ15 W’s
最小重量 | 1.4kg |
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快適使用温度 | -8℃ |
下限温度 | -15℃ |
収納サイズ | 32×23㎝ |
適応身長 | ~168㎝ |
ダウン量 | 650FP 撥水加工済ダウン (RDS認証、PFCフリー) 830g |
シェル素材 | 30D ナイロンRS(w/DWR加工) |
ライニング素材 | 30D ナイロンタフタ(w/DWR加工) |
フットボックス素材 | 40D ナイロンRS OSMO™(防水透湿性素材, w/DWR加工) |
右ジッパー仕様 | |
コンプレッションスタッフサック、ストレージサック(保管用)が標準で付属します。 |
体の形に沿わせた縦型ボックス構造のバッフル構造とメッシュ素材の隔壁を組み合わせたInsotect Flow Gateテクノロジーを採用。寝返りでダウンが偏ることによって発生するコールドスポットを軽減し、体のコアから発生した熱エネルギーを冷えやすい足先方向に素早く伝えシュラフ内を暖かく保ちます。
W’sモデルとMen’sモデルのスリーピングバッグは、サイドジッパーを利用してひとつに連結することができます。
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実際使ってみた感想
3つとも冬のキャンプでマイナス5℃の環境で使用しましたが、寒さは感じず快適に寝られました。
キャンプでこのスペックなら十分に感じます。
NANGAのオーロラライト600DXの使用感
NANGAのオーロラライト600DXは生地からして空気を逃がさない感が満載で、
実際に広げて放置していると一番パンパンに膨らんでいました。
その為か付属の収納袋に入れるのがひと苦労、空気が逃げないのでどんなけ押し込んでもパンっとなって中々入っていきませんが、入れてしまうとかなりコンパクトになるのでその点は良いです。
肌触りは硬めのナイロンで私はあまり好きではない感触ですが、チャックの動きは3つの中で1番滑らかでスムーズ!
あとは撥水加工がしっかりされていて、テント内の結露に知らずのうちに触れても安心感があります。
寝ている時に水が染み込んでくる程最悪なことはありませんがその点はかなり安心できました。
子供達は暖かすぎて脱ぐぐらい暖かいです。
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ISUKAのエアドライト670 の使用感
ISUKAのエアドライト670 は肌触りが一番好きでした。
柔らかくてあまり不快感は感じませんでしたが、柔らかい分薄いので引っかけた時の破れに不安かなと思ってたけれど、コーデュラ素材なので引き裂きなどには強いみたいです。
チャックはNANGAに比べて少し硬めですが、首周りにある熱を逃さない返しのダウンがふっくらしていて1番フィット感がありました。
シュラフの老舗だけあって考えて作られてるなって感じです。
収納袋に入れるのも簡単なのにコンパクトになるのがポイントの高いところ。
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NEMOのディスコ15 W’s の使用感
NEMOのディスコ15 W’sは他の2つに比べて生地がナイロンぽさが感じられない質感。
こちらは快適使用温度はマイナス8℃まで。
床事情にもよるけれど寒さをそこまで感じず快適に過ごせました。
ただ中の羽毛が使い初めの時に少し出てきたので耐久性はどうかな?って感じです。(私が買ったものだけかもしれません)
形がマミー型を採用してるところがほとんどですが、NEMOはスプーンシェイプ型なのが大きな特徴です。
この形が仰向けで寝られない私と息子にはめーっちゃよかった!
チャックもスムーズですし、収納袋に入れるのも簡単!
またMEMOのシュラフの特徴は連結できる所。
W’sモデルとMen’sモデルのスリーピングバッグは、サイドジッパーを利用してひとつに連結することができます。
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3つの比較
NANGA オーロラライト600DX | ISUKA エアドライト670 | NEMO ディスコ15 W’s | |
下限温度 | -11℃ | -15℃ | -15℃ |
ダウン量 | 760FP 600g | 750FP 670g | 650FP 830g |
重量 | 約1,100g | 約1,070g | 約1,400g |
肌触り | ナイロン感強めしっかりしている | 肌触りは柔めその分薄さを感じる | ナイロン感はあまり感じない |
チャック | スムーズ | 硬め | スムーズ |
形 | マミー型 ふかふかで暖かい | マミー型 密着して暖かい | シェイプスプーン型 中にゆとりがあって楽 |
収納のしやすさ | 結構大変だけど1番コンパクト | 簡単でコンパクト | 簡単だけど少し大きい |
サービス | 永久保証あり | 使わないシュラフの寄付 | 特になし |
価格 | ¥59,400 | ¥57,200 | ¥45,100 |
ダウン量のFP(フィルパワー)とはダウンの品質を表す指標の一つです。
フィルパワーは、ダウンが占める体積に対する膨らみやすさを示し、その数字が高いほどダウンが優れた保温性を持つことを示します。
600〜800FPは一般的なアウトドアアクティビティに適していて、保温性は良好、価格も比較的お手頃になっっています。
3つを比べるとNANGAのオーロラライト600DXが760FPと高く、NEMOディスコ15 W’sが650FPで低いですがダウン量がその分多くて830gなので結局の所、暖かさは3つとも同等です。
実際に使ってみた感じも高山キャンプなど厳しい環境でないキャンプであれば十分です。
実際に使った感想
あとは好みなんですが、我が家は息子が動き回るのでMEMOの形が気に入って息子専用に。
私も仰向けで寝ないのでMEMOが良かったけど息子に取られたので肌触りが好きなISUKAを使っています。
娘はISUKAだったりNANGAだったり。
NANGA
大人が私1人の場合は、NANGAは袋に入れるのに苦戦するので母子キャンプには持って行かないようにしています。
最近はコンパクト化は諦めて保管用の少し大きめのメッシュに入れて使ったりしてます。
色々みて試したけど私には難しい〜
でも色もシックで可愛いしテント内に広げてても雑多感が出なくてステキ!
ブラウンは人気なのでシーズン前に買うのをお勧めします!!
しっかりした作りなので安心感があるし、結露にあたって濡れても撥水してくれてました。
そして人気の理由はアフターケアが充実しているところ。
永久保証があってナンガのスリーピングバックであれば期間の限定をせずに修理をしてもらえます。
ダウンスリーピングバッグへの羽毛増量、クリーニングもしてもらえます。
ISUKA
ISUKAは万能な優等生って感じ!
収納もしやすいし、暖かさも申し分なし!!
柔らかさがあるのでお家の羽毛布団羽織ってる感じがして私は好きです。
ただ個体差があるかもですが、最初はチャックが硬くて足元を開けるのが大変でした。
カラーはハッキリした色が多めで好き嫌いが分かれそう。
我が家では1番出番が多いのがISUKAのシュラフです!
エアプラス630も持っています。
NEMO
仰向けに寝られない人には1度は使ってもらいたいのがNEMOのシェイプスプーン型のシュラフ。
私は横向きで足を曲げるのでマミー型は少し窮屈で、これで寝たら本当に中で自由に動けて楽!!
息子はよく動くからかお気に入りになって息子専用になりました。
ただ収納した時が他に比べて少し大きいので、バイカーや積載問題がある方には難しいかも。
色もポップなものもあって形も可愛い!!
メンズのシュラフと連結できるのもお勧めポイント。
我が家はウィメンズしかないので連結したことないけど、
子供が小さいときは連結して使って大きくなってらそれぞれで使えるのは魅力的!
まとめ
3つとも過酷な状況でない限り冬キャンプでも十分なスペックです。
秋春キャンプにも持って行って使っているので長く使えるシュラフだと思います。
軽量化、コンパクト化が最優先ならNANGA
どの点でも満足するISUKA
横向き寝の救世主NEMO
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左からNANGA、NEMO、ISUKAです。
シュラフで悩んでる人の参考になりましたか?
高いので中々購入に踏み込めなかったけど、使ったらもう快適すぎて戻れません。
寒さ対策にあれこれ持って行かなくて良くなったので荷物も減りました。
今では1人に1個あります。
Amazonが謎にポイントバック10,000Pとかあるので見比べるのをお勧めします。
私もポイントが多い時に買って、もらったポイントでマット買いました。
3社の特徴
最後にまだまだ悩むーって方に3社の特徴を書いておきますね。
NANGA
ナンガ(NANGA)は、日本のアウトドアブランドで、特にダウン製品で知られています。
以下は、ナンガの一般的な特徴です。
- 高品質なダウン
ナンガは高品質なダウンを使用した製品で知られています。その中でも、特に日本の寒冷地での使用に適した製品があります。ダウンは軽量でありながらも優れた保温性を提供し、アウトドア愛好者や登山者に重宝されています。 - 日本の職人技術
ナンガの製品は、日本の伝統的な職人技術を活かして製造されています。品質管理が厳格であり、製品には高いクオリティが期待されます。 - 軽量かつコンパクト
ナンガの製品は一般的に軽量であり、またコンパクトに収納できる特徴があります。これは、アウトドアアクティビティや登山などでの携帯性が重要な要素とされています。 - 洗練されたデザイン
ナンガの製品は機能的でありながらも、洗練されたデザインが特徴です。シンプルで使いやすいデザインは、幅広いアウトドア活動に対応しています。 - 寒冷地対応
ナンガの製品は、寒冷地での使用に耐えうるようにデザインされています。これは、アルパインクライミングや冬のキャンプなど、厳しい寒冷環境での活動において重要な特徴です。 - 環境への取り組み
ナンガは環境にも配慮し、サステナビリティに重点を置いています。製品の素材や製造プロセスにおいて環境に対する影響を最小限に抑える工夫がなされています。
これらの特徴により、ナンガはアウトドア愛好者や冒険家に愛されています。
ISUKA
- シュラフ専門メーカー
寝袋を作っているメーカーは国内外に沢山ありますが、その中でもISUKAは非常に珍しいシュラフ専門に扱う日本メーカーです。ISUKAの歴史は古く、シュラフだけ生産して45年になる歴史ある老舗の大阪のメーカーです。 - 厳しい縫製基準
ISUKAは厳しい製法基準のもとで生産され寝袋の長寿命が約束されています。
優れた素材を採用し、最高の裁縫技術で仕上げることにより最高品質の寝袋を作っています。 - すべての人に快眠をお届けする
長年にわたって蓄積された製品開発のノウハウ、基本とは何かを考え続ける姿勢など、常にユーザー視点に立った「心あるモノづくり」が生む、最高品質の寝袋が魅力です。 - テストにより品質を証明
イスカのシュラフは、ラボテストやフィールドテストを実施することにより品質の証明とさらなる改善をしている点も特徴的です。ラボテストでは-20℃の環境でサーマルイメージャーと温度センサーを使った測定をしています。フィールドテストでは実際のフィールドまで出向いて実際の使用感を確かめて品質チェックを行うことが課題です。 - 機能性が考えられたデザイン
イスカのシュラフの特徴は内側と外側を異なる生地で裁縫・裁断をされ、ダウンの最適化をするために「3D構造」を採用しています。アウトドアで快適な睡眠をとれるように細部までこだわった作りとなっています。 - 人道的支援の取り組み
ISUKAはご家庭で不要となった寝袋(メーカー、種類を問わず)を人道的支援、ボランチィア窓口となって救援物資として寝袋を必要とされる被災地の方々に届ける活動を行なっている。
これらの特徴により、ISUKAは玄人の登山家から高い評価を受け根強いファンに愛されているブランドです。
NEMO
- テクノロジーとイノベーション
NEMOはテクノロジーやデザインのイノベーションに注力しており、独自の特許を持つテクノロジーを使用しています。 - 軽量かつコンパクト
NEMOの製品は軽量でありながらも耐久性があり、コンパクトに収納できるデザインが特徴です。これは特にバックパッキングやトレッキングなどのアクティビティにおいて重要な要素です。 - 快適性とデザイン
寝袋やテントなどの製品は、快適性と使いやすさに重点を置いてデザインされています。女性向けの製品もあり、体型やユーザーのニーズに合わせて考慮されています。 - 四季対応
NEMOの寝袋やテントは、異なる季節や気象条件に対応できるように設計されています。寒冷地から温暖な地域まで、さまざまな環境で使用できるようになっています。 - エコフレンドリーな取り組み
NEMOは環境に配慮し、サステナビリティに重点を置いています。リサイクル素材の使用や環境に優しい製造プロセスの導入など、エコフレンドリーな取り組みを行っています。 - 耐久性
NEMOの製品は耐久性があり、アウトドアでの使用においても長持ちするように設計されています。高品質な素材と製造技術により、頻繁な使用や過酷な環境にも耐えることが期待されます。
NEMOのシュラフは独創的なデザインと唯一無二の形から女性にも人気があります。
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3TEW11+6KD3XU+5A78+BXB8X)